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「欲を抱いても、きちんと押しつぶしてた。
  なんで痛いの?
  どうしたら治るの?
  じぶんがつよくなれるような気がする。
  したいこと、ほしいもの、
  いろんな欲を抱いては、
  おなかがいたい で、
  それらはぶち壊されるのです。
  もうむりだよう。
  もし治ったら何がしたいですか? という問い。
  ふつうに暮らしたい 泣きながらそう答えたよ。
  運よくわたしは彼にひろいあげてもらえたが為に
  なんとか無事にイマにいたるのです 。」


この頃、こわいくらいに、しあわせです。
しあわせなことが、次から次からやってきます。
ついに、ふつうの暮らしというものを手に入れたみたいです。
罰が当たる事を恐れていたら、五千円で済んで、心底安心しました。
危うく、大切なものを失うところでした。こわい。
このしあわせなふつうの暮らしは、いつまで続いてくれるのでしょうか。
この数年間をふりかえると、疑わずにはいられません。
でも、反対に、しあわせ過ぎて昔の気持ちを忘れそうになっている気もします。
わたしはちゃんと、生きています。