guatemala atitlán la voz
扨て、僕の仕事の事だが、
僕は仕事に命を賭している。
そして既に僕の理性は、その中で半ば崩潰した。
それはそれでよろしい。
僕は絵を書くのが好きなのだ、
いろいろな人や物や、人生の凡てのものを眺めるのが好きなのだ、
拵えものの人生だと呼びたければ呼んでもよい。
まさしく、本当の人生とは、これは違ったものだろう、
だが、生きる用意がいつもあり、
又、いつでも苦しむ用意の出来ている人間の種類に、
僕が属しているとは思わない。
タッチとは、絵筆の一と刷毛とは何んと奇妙なものだろう
人生は、こうして過ぎて行く。時は再び還らない。
ああ、テオ、君に丁度今頃のオリーヴが見せたいよ。
古銀のような葉、銀は青の背景の中で緑に変る。
色づいたオレンヂが大地を鋤く。
その細やかさ、鮮やかさ!
ここのオリーヴの林のざわめきには、
まことに忍びやかな、
実に古い古い何かがあるのだ。
あまり美し過ぎて、描けもしない、画想を廻らしてみる事も出来ぬ。
♡